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2024/03/26
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四十八手っていったい何?

交際クラブで出会ったふたりが深い関係になることもあります。男性と女性が一夜を過ごす際には、ずっと同じ姿勢でいるのはなかなか難しいです。
たとえば、女性が仰向けになってする体位のことは正常位と言いますが、この体勢は男性にとって負担がかかります。
そのため、たまには体位を入れ替えてお互いの体の負担を分散させなければいけません。
そこで取り入れたいのが、古くからある四十八手という体位です。

■四十八手っていったい?

性知識に長けた人ならともかく、普通の人はなかなか四十八手について詳しくないかもしれません。
そこで今回はまず四十八手とは何かから説明していきましょう。
そもそも、四十八手というのは相撲で使われている言葉でした。
相撲は競技を盛り上げるためにさまざまな決まり手に名前を付けているのですが、それらを総称して四十八手と言っていたのです。
厳密にいえば相撲の決まり手はもっと多いのですが、日本では48という数字が縁起が良かったので四十八手と言っています。

■夜の四十八手は画家が考えた?

それを見て、男女の夜の営みで使われている体位も総称して四十八手と言えないだろうか、と考えた人たちがいました。
それは春画を書いていた浮世絵師たちです。
画家にとってモデルのポーズは多彩であるに越したことはありません。
同じようなポーズばかり書いていると下手に思われてしまうので、自分たちでさまざまなポーズを考えてマンネリ化を防いでいたのです。
男女が交わる際に取る奇抜なポーズが増えていくに従い、それらを総称する名前が必要になりました。
そして、最終的に日本を代表する浮世絵師である菱川師宣が、『恋のむつごと四十八手』という題名で浮世絵集を販売し、四十八手という名称が定着したのです。

■四十八手にはどんなものがある?

では、四十八手の中にはどんな体位が含まれていたのでしょうか。
もちろん、中にはオーソドックスなものも含まれています。
たとえば、四十八手の一手目である「うしろやぐら」は女性が立った状態で机などに手をつけ、男性が後ろから挿入する体位です。
これは立ちバックという名前のほうがよく知られているでしょう。
このように、もとはと言えば四十八手の一つだった体位が、やりやすいために広まっていってオーソドックスな体位になっていった例もたくさんあります。
同じような体位として、二十手目の「二つ巴」や三十六手目の「鵯越え」なども挙げられるでしょう。
それぞれ、シックスナインや後背位などといった名称でなじみのある体位です。
とはいえ、先ほども述べたように四十八手は浮世絵師が苦労の末に編み出した奇抜な体位が多く集められています。
それゆえ、わざわざやる必要はないのではないか、というような体位があることも否めません。
たとえば、二十一手目の「御所車」などはその最たる例です。
まず仰向けになった男性の腰に女性が腰を下ろしていくまでは騎乗位とほとんど変わりません。
しかし、「御所車」はここから女性が挿入したままクルクルと回っていく体位なのです。
確かに、見栄えのする体位であり、浮世絵師が書こうとしたのは理解できますが、やっているほうの快感は薄いと言わざるを得ません。
そのほか、五手目の「獅子舞」や十五手目の「帆かけ茶臼」なども女性の柔軟性がなければできないでしょう。
それぞれ対面座位の姿勢を取った後、片足か両足を男性の肩に乗せる体位です。

■四十八手をやるには柔軟性が大切?

ここまで見てきたように、四十八手の中には基本中の基本と言える体位もあれば、実現するのはなかなか難しい体位もあります。
これを踏まえたうえで、最近恋人との夜の営みがマンネリ気味なのでやってみたい、という人もいるのではないでしょうか。
普段やらない姿勢でセックスすることによって、いつもより興奮が高まる、という可能性も十分に考えられます。
もちろん、四十八手すべてをやる必要はありません。
自分たちにとって取り入れられる体位をやりながら、ちょっとしたアクセントを加えるだけでも十分でしょう。
しかし中には、四十八手全部をやってみたい、という人もいるのではないでしょうか。
そこで重要になってくるのが女性の柔軟性です。
四十八手は全体的に女性が奇抜なポーズを取ることが多いですから、体の硬い人にとっては苦痛になりかねません。
そもそも快楽を得るためにセックスをしているのに、痛みを我慢するようでは本末転倒です。
もし四十八手を試そうと思うのならば、事前にストレッチなどをして柔軟性を高めておく必要があるでしょう。
言うまでもないですが、無理は禁物です。
四十八手の中からこれをやってみよう、と思ってチャレンジしたは良いものの、足がつって集中できなかった、となってしまっては意味がありません。
無理だと思ったら相手に素直に伝えて、無理のない体位を取り入れるのが無難です。


四十八手は古くからある体位なだけに、根強い人気を誇っています。
また、今回は紹介しきれませんでしたが、裏四十八手というものもあるのです。
交際クラブでの出会いでも、性の相性がバッチリなカップルはもし興味があれば、四十八手をすべてクリアしたうえで、裏四十八手にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


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